タイムドメインスピーカーとは

■タイムドメインシステムの音の特徴

■タイムドメイン理論とは

 音楽の感動を伝えるには、またアーティスト(音楽家)の心まで伝えるには何が必要でしょうか。それには何も加えず、欠落させずに、音源からの音を100%引き出し、ありのままに伝えることが必要であると考えました。音楽家が選んだ楽器の音色、長年努力して得た演奏。これらの全てを再生しなければならないと考えました。従来、媒体にはそこまでの音は入っていないと思われていましたし、むしろオーディオ的な快さを求める傾向もありました。そのような中で新たな研究を始め、音、音楽の超忠実度再生のために理論の見直しから始めました。

 従来のオーディオは主としてフレケンシードメイン(=周波数領域。以下Fドメイン)で考えています。音の波形は正弦波の集合で表すことができますから、すべての正弦波(20Hzから20kHzが聞えるとされています)を正しく再生すればよいという考えです。数学的(フーリエ変換)にも、また測定器を使って解析しても正弦波成分に分析できるので、音を正弦波成分の集まりと考えてしまいますが、正弦波の集まりとして表せると言うことと、正弦波の集まりでできていると言うことは違います。

 トーンバースト波形をフーリエ変換すると中段にある各正弦波成分に分けられます。これを再び足して合わせて見ると下段の波形になります。少し違って見えますが無限の周波数まで足すと完全に元通りになるはずです。

 左半分の成分を全て足せば無音部と成りますし右半分を合計すると8波の正弦波となります。

 言い方を変えると、音がする部分もしない部分も同じ成分で構成されているということになります。変な話です。

 タイムドメインオーディオでは時間領域で考えます。音はもともと空気の圧力が時間とともに変化するのが耳に認識されるものです。

 これを忠実に再生すると言うことは音圧波形を忠実に、と言うことになります。

 先程のトーンバースト波を例にすれば左半分は無音で波形も成分もありませんから、何も無しであればいいのです。右半分は8波の正弦波波形を忠実に再生すればいいのです。

 要約しますと、従来のFドメインの考えでは周波数成分を忠実に再生しようとするのに対し、タイムドメインの考えでは音の形を正しく再生するということです。